ナツメ(棗、学名:Ziziphus jujuba)はクロウメモドキ科の落葉高木である。果実は乾燥させ(干しなつめ)たり、菓子材料として食用にされ、また漢方薬としても用いられる。
ナツメヤシは単子葉植物であり遠縁の別種。果実が似ていることから。
英語ではJujubeまたはChinese date(中国のナツメヤシ)という。
学名 [編集]
1753年 - カール・フォン・リンネが Rhamnus zizyphus として記載。
1768年 - フィリップ・ミラーが Ziziphus jujube として記載。クロウメモドキ属 (Rhamnus) から分離したので、新しい属名としてリンネによる種名を属名に昇格(ただしおそらくは何らかの間違いで1文字変わった)させ、トートニム(属名と種小名を同じにすること)は植物命名では認められないため新たに種名をつけた。
1882年 - ヘルマン・カルステンが Ziziphus zizyphus として記載。Ziziphus と zizyphus は1文字違うのでトートニムにはならず、リンネのつけた種小名が引き続き有効であることを指摘した。
特徴 [編集]
花は淡緑色で小さく目立たない。果実は核果で長さ2cmほどの卵型、熟すと赤黒くなり次第に乾燥してしわができる(英語名のとおりナツメヤシの果実に似る)。核には2個の種子を含む。
同属は多く熱帯から亜熱帯に分布し、ナツメ以外にも食用にされるものはあるが、ナツメが最も寒さに強い。
利用 [編集]
中国北部原産で非常に古くから栽培されてきた。庭木や街路樹としても用いる。
台湾では棗子(ザオツ、注音: ??ˇ ˙?、拼音: Zǎozi )を緑色の状態でそのまま果物として食べることが多い。味は梨のようにさっぱりとした甘さである。旬は冬から春にかけて。核には1個の大きめな種子を含んでいる。
欧米には19世紀に導入されキャンディ(当初はのど飴)の材料として使われるようになった。また葉に含まれる成分ジジフィンZiziphinは、舌で甘味を感じにくくさせる効果がある。
茶器にも「棗」があるが、これは形が棗に似るためである。
生薬 [編集]
サネブトナツメまたはその近縁植物の実を乾燥したものは大棗(たいそう)、種子は酸棗仁(さんそうにん)と称する生薬である。(日本薬局方においては、大棗が収録され、ナツメの実とされている。)
大棗には強壮作用・鎮静作用が有るとされる。甘味があり、補性作用・降性作用がある。生姜(しょうきょう)との組み合わせで、副作用の緩和などを目的に多数の漢方方剤に配合されている。
酸棗仁には鎮静作用・催眠作用が有るとされる。酸味があり、補性作用・降性作用がある。酸棗仁湯、葛根湯などに配合されている。
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韓国では、薬膳料理として日本でも知られるサムゲタンの材料に使われるほか、砂糖・蜂蜜と煮たものを「デチュ茶(ナツメ茶)」と称して飲用する。